【るろうに剣心『北海道編』(2巻 感想)】緋村剣心の限界が沁みる:難敵、剣客兵器 | 二次元感想レビュー録

【るろうに剣心『北海道編』(2巻 感想)】緋村剣心の限界が沁みる:難敵、剣客兵器

 

 

 

 

◇和月伸宏先生:るろうに剣心北海道編(二巻) より引用◇

二巻の感想。

二巻ともあり、まだまだ序盤。無印の登場人物、新編からの登場人物。そのお披露目が主な内容。

特筆すべきはやはり斉藤対凍座の戦いであろう。これが熱い。北海道編最初の強者決戦は、尋常じゃないくらいにテンションが上がった。舞台も辺りに爆炎が充満していて派手なこと派手なこと。志々雄の最終局面以上の演出だった。和月先生の画力が光る

そして剣客兵器。先鋒と次鋒に分かれているなんて予想もしなかった。計9人。個人的にはまだ大将格が控えていると予想するが果たして。

新選組の隊士達もちょくちょく存在を匂わせてきて、もはや隙なしと言っても過言ではないるろ剣ワールド。

これからの展開にも期待が膨らむ。

1 緋村剣心の限界が沁みる

 

 

 

 

◇和月伸宏先生:るろうに剣心北海道編(二巻) より引用◇

第2巻の内容について振り返る。

単行本の方が読みやすく、内容が反芻できるため、更に濃く没頭することが出来た。1話1話先が気になり過ぎて、良い意味で読者を焦らしてくる。

無印の「志々雄編」や「縁編」では、信念のぶつかり合い愛憎が生み出す答えといったある意味小さくまとまった1対1を軸に据えた戦いが展開されていたような印象も少なからずあったが「北海道編」ではよりスケールの大きい戦いが待ち受けているように感じる。

①北海道に上陸

②神谷越路郎の捜索

③剣客兵器の目的と手段

で第2巻の話を大きく分けるなら、上記の3点が話のポイントになっていたと言える。

いよいよ函館に到着し、地に足をつけた剣心一行。

神谷越路郎を捜索が進むにしたがって、関わり、巻き込んでくる敵。

ついに対面し、自分の目的を語り出す凍座。

捜索と、戦う動機、敵の正体。

引き絞った縄のように張り詰める雰囲気を匂わせる2巻では、死闘という名の激しい炎になるまでの火種が丁寧に描かれていたように思う。

一方で今回も剣心の信念が、「るろうに剣心」における最もなメインテーマとして作中で語られていた。

全てとは言えずとも、この目に映る人々は守る。罪の贖いとして至った剣心の答え。

想いも発露と、行動。これこそがこの作品の根幹を成すテーマでもある。

これまでの発端は、敵からの挑戦状が印象的に描かれていたが、今後も剣心が信念を持って貫いて行った先の終着点へと少しずつ近づいていくことだろう。

ご存じの通り「衰退」は始まっている。そんな「緋村剣心」としての限界を考えさせてくれた巻でもあった。

そういう意味でも北海道編は、るろうに剣心の最後を締めくくるのに相応しい話だと思う。

何度でも試される想いの強さ。それを答えとして見るならば、今はまだ中間に立っただけかもしれない。けれど、剣心は更に年を重ねたのもあって、戦いの人生は進んでいる。

これまでに積み重ねてきた物語をしっかりと、これからの展開に昇華させ繋げて見せている2巻だった。明日郎達も細やかではあるが、密かに活躍していたところもあり、本当に見所が多かった。

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2 難敵、剣客兵器

また、剣客兵器が難敵であることを主張しておきたい。

志々雄編から離れて久しい、正義のぶつかり合いでもある。

剣客兵器の目的は「富国強兵」。敵国と戦うであろう時期に備える。だったら勝利しなければならず、勝利するには経験が重要。全て万全にした上で敗北するのであれば仕方ないが、万全にもしないで敗北すれば弱者の烙印が心深くに刻まれる。

日本を日本たらしめるのは、国民一人一人の強い意志であるということ。そのための「実検」内乱も無理もないことだろう。

加えて、あの剣心でさえ全否定はしなかった。個人の信念の問題を国レベルにまで置き換えても意味がないからだ。

これから先、敵のやり方にどんな気持ちで向き合い、納得させて矛を収めさせるのか、非常に楽しみなところ。

3 終わりに―――味方がどう関わるのか気になる

今編の敵の数は9人と多く、まだ増える可能性もなくはない。対して剣心側はどう出るか。

個人の予想は考察でも見ていただければ幸いだが正直なところ、可能性の高さを論ずることは出来ても、誰なのかを断定することはできないというのが現時点の思いである。(というか作中最強のあの人は本当に来るのか?)

とはいえ、だからこそ意外性を狙っての「誰か」の登場は熱い展開の一つであり、また妄想の類ではあるが「志々雄のようになった明日郎」の可能性を考えるのも面白い。

故に序盤からして読者があれこれ予想して色々な可能性を考えることが出来るようなことができるのは作品として凄く面白いことだと思う。

なんせ、多少設定の改変があったとしても、本当の結末は見えているのである。

こうして「北海道編」を絡めていくことで剣心と薫の2人が――あるいは一人一人が――いかに終わりまで歩んでいくのか。これから先、嫌というほど、見せられるだろう。恵まれた人間の考えとか言った新参三人には説教が必要だ。

本当に従来の少年漫画にはない、人間の人生が含まれている切ない構成である。今まで積み上げてきた物語が、「人生の終わり」に繋がって行っている。だからこそ自分たち読者もそんな物語に魅せられるのではないだろうか。

死ぬまで続く「過去の清算」と「衰退」を示す北海道編。個人的には注目の作品だと思う。

アニメ化もして欲しい所だが、声優変更は絶対にして欲しくないところから、絶対にしないで欲しいところ。斉藤のために二回言う。

続巻と、これからの展開に期待。

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