【七海麻美編(考察11)】彼女、お借りします感想:『元』彼女とのあれこれ【ネタバレ込】 | 二次元感想レビュー録

【七海麻美編(考察11)】彼女、お借りします感想:『元』彼女とのあれこれ【ネタバレ込】

七海麻美。

主人公和也を第一話の冒頭にて、快打と言わんばかりに打ちのめし振った『元』彼女。

明るくて可愛くて、あと可愛くてとにかく周囲の印象はぼやけているが、実は表と裏を使い分けている仮面系ヒロイン。

リアルに沿った容赦のない姿勢で、非モテ思想の和也をめった刺しにするのが彼女の性分。

これが和也の為にしているというのならまだフォローできるが、どうやら違うみたいだ。

 

そんな彼女の和也に対する気持ちの変化について、改めて始めから辿っていく。

1 始まりのあれこれ

 

 

 

 

◇宮島礼吏先生:彼女、お借りします(満足度1) より引用◇

これが本当の始まり。これがなかったら和也は寂しさを埋めるために水原をレンタルすることはなかったし、

一生非モテ思想に染まったまま成長することはなかった。

和也も感謝こそすれ、恨むことはきっとない。

るかとは違いリアリティのある初登場シーンであって、正直「おっ!」とは思った。

そのあとの同じく初登場の水原がする「お金ちょうだい」で冷めてしまうのだが、まぁそれはご愛嬌ということで。

自分が言いたいのは、どのジャンルであっても主人公には痛い目にあってなんぼだと思うのだ。

甘やかし気味になる昨今のラブコメ主人公の宿命に逆らい、マミはその役割をきっちり果たしてくれた。

その点で言えば、るかよりも墨よりも重要なキャラクターとも言える。

2 態度についてのあれこれ

 

 

 

 

◇彼女、お借りします(1巻) より引用◇

友達に和也を振ったことを追及され、冷たく返すマミ。

こういった風に友達には割と明け透けに素を出しているあたり、別にバレても大して問題ないだろうと個人的には推測している。

それにしても本気でどうでもよさそうである。まだこの時は執着していないのが分かる。

この好感度から少しずつ勝手に修復されていくのか。和也は直接は何もしていないはずなのに。

容赦のないリアルな女性像の体現がマミだったと思うのだが、一体何が起きた?

3 海水浴場のあれこれ

 

 

 

◇彼女、お借りします(2巻) より引用◇

夏の海水浴場にて。

和也の幼馴染の木部が、読者が疑問に思っていることをダイレクトに伝える。和也に思わせぶりな態度を取るなと。性格イケメンである、この木部性格イケメンである。

だがマミの言う通り、確かにそんなつもりはなかった。

むしろ思わせぶりを超えて別れさすとか考えていたくらいである。想像の斜め上。

でもキスはしている。キスはしているのだ。

これは彼女にとって計算か。それとも―――

4 再出発時のあれこれ

 

 

 

 

 

◇彼女、お借りします(3巻) より引用◇

和也と水原が再びよりを戻したと周囲に報告する様を見て、少し嫉妬のようなモノを感じ出している。

ここからが彼女の核心。いや、これが核心というべきか。

執着をしていることを自覚している。けど理由がわからない。

分からないから意識している。だから関わりを絶てないでいる。

どこにでも生えている雑草のような男性で、自分の手で刈り取ったはずで。

理性と感情の乖離が始まった。

5 正月のあれこれ

 

 

 

 

 

◇彼女、お借りします(5巻) より引用◇

遂には幻覚まで見る始末。いや本当にその場には和也はいたんですけどね。

でも本人が幻覚にしたんだから、これは幻覚。キているのはマミもだったのか。

見ているのが辛くて遠ざけていたら、逆に想いは強まったの図。

ここから彼女の迷走が始まる。

6  桜沢墨とのレンタルデートでのあれこれ

 

 

 

 

 

◇彼女、お借りします(6巻) より引用◇

桜沢墨とのレンタルデートを偶然見かけてしまう。

気になってつい某SNSを調べて驚愕。

知ってしまった。マミさんは知ってしまった。

参戦は確実のモノとなり、和也を水原を翻弄し、暗躍する。

その行動は何を求め、どこに向かおうというのか。

再び彼女に戻りたい? それともただの所有欲?

どれも説得力に欠けるが、たぶん戻らない方がいいと思う。

隣の芝生は青く見えるものなのだ。

7 カラオケでのあれこれ

 

 

 

 

◇彼女、お借りします(6巻) より引用◇

思いは行動となって、仕舞いには水原をレンタルするマミ。

あなたの中途半端な立ち位置が気に入らない、そう暗に言っているような気がする。

これは微妙に読者の意思を汲んでいるか。

だがそれと同時に、七海麻美というキャラクターは共感を離れて羽ばたき始めた。

どの口が言うのだろうという反感と共に。

8 レンタル終了時のあれこれ

 

 

 

 

 

 

◇彼女、お借りします(6巻) より引用◇

いや先に首を突っ込んできたのは貴方では?

それぐらい言い返しても支障はない。

だが言われた本人は事情がある。

水原は業務中であり、口を噤むしかないのだから。

感情だけで動いているのが丸分かりなマミ。

「誰にも言わない」という理性は信じられない。

前例もある。口約束ほど、信じられないものはない。

ていうかもうこれ完全に好きですよね、そうですよね?

9 水原との大事な場面でのあれこれ

 

 

 

 

◇彼女、お借りします(60話) より引用◇

男女の関係の最終局面、夜にお宅訪問。

もう順序が滅茶苦茶である。誘っても来ないのに、別の女との大事な場面で来るとは何ぞや。

何を話しに来たのかは和也の言う通り、水原との関係についてのことだろう。

だがそれだけかどうかは甚だ疑問。

和也の汚い部分を一番に知っているのはマミである。

実際に一度家に誘っている。距離を縮めようとすると過敏に反応して躱す。

そんな彼女が、オスの寝倉に自ら入り込もうとした。

和也なんてどうとでもできると思っていたのかもしれない。

でもいくらなんでも、これは油断し過ぎではないか。

むしろOKであったとしか思えない。

マミは言動ではなく行動を見たら思考が分かる女性の典型。

身体を張ってでも懐柔に来た可能性も低くはない。

10 対面でのあれこれ

 

 

 

 

◇彼女、お借りします(62話) より引用◇

いやまぁ、その通りですけども。

マミがきっかけではあるがマミに関係はない。

愛想笑いしかできなかった和也ではあるが、もうこの時には完全に彼女への想いを絶っている。

まるっきり蚊帳の外。お前には関係ないで黙らせられる。

ヒロインの恋愛競争において最後尾に立った瞬間である。

もしかしたら墨より遅れているのではないか。

11 終わりに

マミにはまだまだ謎が多く、メインの物語には関わってこない。

何をしているんだこいつは、と不満を持たれ不人気になる立ち位置である。

だが逆を言えば、ここから盛り返すポテンシャルを持っているということ。

話を出し切りつつある、るかとは違う、尻上がりなキャラクター性。

物語の後半では化ける可能性が高い。

期待して、活躍を待つべし。

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