◇芥見下々先生:呪術廻戦(72話) より引用◇
五条はトドメを刺されてしまい、生存は絶望的。
そして、次は天内。
星漿体の運命を拒み、彼女が生存を願った時にはもう攻撃を受けた後で。
伏黒父の仕事はこれにて完遂、とはそうは問屋が卸さなかった。
まだ彼がいる。夏油がいる。二人は助からないし、戦う意味もない。
けれど心に残るモノがあるだろう。それが声を上げて叫ぶのだ。奴を殺せと。
怒りと喪失の第3ラウンドのゴングが鳴る。
1 容赦がない伏黒父
首の切断は止めるものの、切り刻まれ倒れる五条。
左肩から右腋下をゴリュゴリュ。右足をザクザクザク。おでこにズドッ。
敗者相手に容赦がない伏黒父。再起の可能性を残さないよう念入りに始末する。
捨て台詞は「少し、勘が戻ったかな」。どうやら全盛期ではなかったようだ。
2 別れ
呪術高専最下層。天内、最後の刻が近づいている。
メイドの黒井とはここで今生の別れ。最後に熱く抱擁を交わす。
大好きだよ、ずっと。私も大好きです。
そんなやりとりを少し遠くで夏油は見ていた。
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3 選択と信念
天元の膝元、国内主要結界の基底の本殿にまで辿り着く夏油と天内。
事務的に説明していく夏油は、光を差し込ませるように唐突に別の選択肢を提示する。
引き返して黒井さんと一緒に帰ろう。
五条と夏油は任務前に話をつけており、星漿体が同化を拒んだ時は、それをなしにすることを決めていたのだ。
自分達は最強なのだと。何とかなるのだと。
どんな選択をしても未来は保障させる。例え何を敵にしても。
天内が特別とか、そう言った話ではないのだろう。
信念。男が定めた自分らしく生きるための志。綺麗にまとめたが、ようは何となく嫌だっただけである。
追い詰められた時こそ本音が出るとはよく言ったもので、天内は泣きながら帰ることを選択する。
夏油が手を伸ばしたその時。
タン、と天内の頭から血が噴き出る。
天内は死亡した。
4 夏油、キレる
現れたのは伏黒父。拳銃で天内の頭を射抜いたのだ。
その事実、その結果は一つの答えに繋がる。
問う夏油に、伏黒父は笑いながら答える。
五条悟は俺が殺した。
殺す意味はなかった。戦う必要はなかった。
夏油はその説明を省き、伏黒父の死を宣告する。
呪霊を出現させ、殺人者の死を望んだ。
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